脳ドックについて

脳ドックとは、MRI(磁気共鳴断層装置)による脳の断面像及び頭部血管像や頸部血管像の撮影と、その他種々の検査によって、脳卒中や脳腫瘍、また、くも膜下出血の原因ともなる脳動脈瘤などの脳の疾患を発見したり、脳の健康状態を診断するドックです。 検査自体の危険はなく、簡単で痛みなどは全くありません。 脳ドックの目的は、単に脳の異常の発見、治療を目的にするものではありません。健康な方で、これまで一度も脳の検査を受けてない方は、将来の比較の意味でもまず一度は脳ドックを受け、現在の脳の健康状況を確認しておくことが大切です。
 

脳の代表的な4つの病気は・・・

01脳梗塞
脳梗塞とは脳の血管が閉塞することにより、脳組織が死んでしまう病気です。動脈硬化による脳血栓と、心臓にできた地の固まりが脳の血管を詰まらせてしまう脳血栓とがあります。

02無症候性脳梗塞
普段は何の自覚症状もないが、小さな脳梗塞がある場合があります。これが無症候性脳梗塞です。放っておくと多発性脳梗塞となり、認知機能障害に至ることがあります。

04脳出血
脳出血とは脳血管が何らかの原因で壊れ、血液が脳血管の外にこぼれだし、この血液が脳を圧迫・破壊してしまう病気です。高血圧動脈硬化、異常血管、外傷などにより起こります。

05脳腫瘍
脳腫瘍とは脳に腫瘍ができることにより、脳を圧迫して脳細胞の機能を低下させるとともに、正常な脳細胞の養分を吸収・破壊をしてしまいます。

 

 

頭痛にはどんな種類があるの?

代表的な頭痛には「緊張型頭痛」と「片頭痛」の2種類があります。「緊張型頭痛」とは持続性の頭痛で、頭重感、圧迫感を特徴として、数日間続きストレスが原因となることが多いようです。 「片頭痛」は前頭から側頭に出る拍動性の頭痛で数時間続き、この発作が反復します。疲労、飲酒などが誘因となります。 この他、頭痛には除々に悪化する「脳腫瘍」や激しい頭痛が急激に起こる「くも膜下出血」などもありますので、注意が必要です。

 

認知機能障害はどうしておこる?

認知機能障害とは簡単にいうと、いったん正常に発達した知能が何らかの病気のために低下してしまうことです。代表的な原因には"脳梗塞""脳出血"などの「脳血管性痴呆」と「アルツハイマー型痴呆」の2種類があります。これらによって、急激に知能が低下し日常生活に支障をきたした状況を認知機能障害といい、加齢によるゆるやかな物忘れの状態とは区別されます。

 

認知機能障害は予防できるの?

「アルツハイマー型痴呆」の予防方法 1、生涯教育を受けること。 2、広く関心を持つこと。 3、創造的な活動をすること。 4、趣味を楽しむこと。 5、多くの人と交流すること。 6、スポーツ、運動をすること。 7、頭にケガをしないようにすること。 8、歯を守ること。 ※決定的な予防法はありませんが、明るく活発に日常生活を営み、普段からよく頭を使うよう心がけるのが良いといわれています。 「脳血管性痴呆」の予防方法 1、高血圧、糖尿病などの脳梗塞の原因となる病気を予防、治療をすること。 2、適当な運動や社会活動を行うこと。  

 

よこはま高島町クリニック